「骨粗しょう症」についてかんたんにまとめました。
今はいつでもどんなことでも、すぐに調べて、学べるのに、なんとなくで知ってる風で過ごしてしまいがちです。
骨粗しょう症って言いにくいし噛んじゃうし、大体わかってればいいか…
かくいう私はそのひとりでした…なんとなくで知っていた方、あらためて、一緒に学びましょう。
知らない方、知りたい方にもわかりやすくまとめていますのご参考になればと思います。
目次
- 骨粗しょう症とは?
- 骨も新陳代謝してるって知ってました?
- 骨粗しょう症のリスクと原因は?
- 介護福祉士国家試験過去問題に挑戦
- 骨粗しょう症の薬物療法
- 骨粗しょう症の予防法は?
- 介護福祉士国家試験過去問題に再挑戦
- 記事の最後に(まとめ)
骨粗しょう症とは?
脆弱性骨折の*骨密度の測定によって診断されます。
高齢者の中でも、女性が多い。
骨折を伴う場合は特定疾病になります。
骨密度…骨の単位面積(cm2)当たりの骨塩量(g)
骨も新陳代謝してるって知ってました?
骨は骨形成されると同時に破骨細胞によって骨吸収され、常に新しく作り直されるという新陳代謝を繰り返しています。
通常は骨吸収と新たな骨形成のバランスが保たれています。
骨粗しょう症では、骨の形成よりも、骨破壊が上回ってしまっている状態で、骨がもろくなっています。
骨粗しょう症のリスクと原因は?

リスク
骨がもろくなり、骨折しやすくなります。
骨折により、生活の質(QOL)が低下します。
- できていたことができなくなる。
- 行動範囲が狭まる。
- 認知症の発症。
- 認知症の進行。
- 寝たきりによる*廃用症候群の危険性。
*廃用症候群…長期間にわたって安静状態を継続することにより、身体能力の大幅な低下や精神状態に悪影響をもたらす症状。
骨折しやすい箇所
おもに腰椎と大腿骨骨頭の骨で、腰痛や寝たきりの原因ともなります。
介護が必要になる原因にもなりますし、骨折が直接の要因でなくても、死につながるケースは少なくないので、治るでしょ?と安易に考えてはいけないです。
原因
- カルシウムやマグネシウムの不足
- ビタミンがバランスとれていない
- 運動不足
- カルシウムの利用効率が悪い
- *「エストロゲン」の激減
エストロゲン…女性ホルモンで、骨の形成を活発にする。
ここで一度、介護福祉士国家試験過去問題に挑戦してみましょう。
介護福祉士国家試験過去問題に挑戦第28回より
骨粗鬆症(osteoporosis)予防に必要なビタミンK(vitamin K)を多く含む食品として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 . 牛乳
2 . 卵
3 . 豚肉
4 . にしん
5 . 納豆
解答…5
骨粗しょう症の薬物療法
効果 | 薬 |
*骨吸収を抑える | 女性ホルモン製剤 カルシトニン ビスフォスフォネート |
骨形成を助ける | ビタミンK2 |
吸収と形成の調整 | ビタミンD3 カルシウム |
骨吸収…骨が壊れること
骨粗しょう症の予防法は?
食事や運動などの生活習慣改善で予防できます。
食事

骨の健康のためにはカルシウムが重要で
カルシウムの吸収を促進するビタミンD
骨へのカルシウムの取り込みを助けるビタミンK
など、様々な栄養素も必要。
また、 大豆に含まれるイソフラボンは、エストロゲンに似た働きをしてエストロゲンの減少を補います。
エネルギーと栄養素を過不足なく摂取することが大切です。
- 規則正しく、1日3食でバランスのよい食事
- 適量の牛乳、乳製品
ビタミンDを含む食べ物
魚介類
卵類
きのこ類
ビタミンKを含む食べ物
納豆に非常に多い。
緑黄色野菜(小松菜、ほうれん草など)
* 血液の抗凝固剤を飲んでいる人には、納豆を避けるように指導されます。

運動

物理的な過重負荷が大きい者ほど骨密度が高いといわれています。
予防するためには、ウォーキングやジョギングのような重力のかかる運動が効果的だと考えられます。
急激な負荷は身体への負担にもなります。
安全に行う為に、整形外科医や、理学療法士さんなど、専門家に相談してから運動するようにしましょう。
改めて、過去問に挑戦してみましょう。
介護福祉士国家試験過去問題に再挑戦第28回より
骨粗鬆症(osteoporosis)予防に必要なビタミンK(vitamin K)を多く含む食品として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 . 牛乳
2 . 卵
3 . 豚肉
4 . にしん
5 . 納豆
記事の最後に(まとめ)
考察
繰り返しますが、高齢者にとっての骨折は、生活の質を急激に落としてしまいます。
介護の原因にもなりますし、死につながる要因にもなりかねません。
しかし、「転ばないで」「危ない」とか、言われるほうは、ストレスでしかない。
言うほうも、ストレスになる。
ストレスが溜まれば、お互い口調も荒くなる可能性も考えられるし、ストレスはいいことない。
転んでしまうのは仕方がない。
だって、私たちも転ぶことありますでしょ?
だから、転んでしまっても、大怪我につながらないような対策をする。
転ばないように環境を、自然な形で整えてあげれば、必要以上の注意喚起はしなくていい。
みんながもっと自然な形で、安全に暮らせるように、考えて欲しいと思います。
【カイゴジョブアカデミー】
まとめ
- 高齢者の中でも、女性が多い。
- 骨の形成よりも、骨破壊が上回ってしまっている状態で、骨がもろくなっている。
- 骨折しやすくなる。
- 生活の質(QOL)の低下。
- 腰痛や寝たきりの原因。
- カルシウムやマグネシウムの不足。
- ビタミンがバランスとれていない。
- 運動不足。
- カルシウムの利用効率が悪い。
- 女性ホルモンの激減。
- 生活習慣改善で予防できる。
- ビタミンDの多い食べ物
「魚介類、卵類、きのこ類」 - ビタミンKの多い食べ物
「納豆、緑黄色野菜」 - 過重負荷が大きい者ほど骨密度が高い。
- ウォーキングやジョギングのような重力のかかる運動が効果的。
参考ページ
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
「e-ヘルスネット 骨粗しょう症」
みなさんおつかれさまでした。
いつもお読みいただきありがとうございます。
介護福祉士 華珠, プロフィール
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