抗認知症薬は副作用として○○や○○が生じることがある。

ケアマネージャー試験対策

2021.09.11

こんにちは介護福祉士の華珠，です。
抗認知症薬についての問題が

第31回介護福祉士国家試験「認知症の理解」
第32回介護福祉士国家試験「認知症の理解」
（抗認知症薬は症状の進行を完全に止めることが○○○○）

で出題されています。

第33回介護福祉士国家試験の「認知症の理解」には
出てきていませんが
31回、32回と続けて出ているので
第34回介護福祉士国家試験に出てくる可能性は高い！

ですので、しっかりおさえておきましょう！

まずは、第31回介護福祉士国家試験に出てきた問題に挑戦してみましょう。

学習の初めで、最初は分からなくて当然です！

間違ってもいいので、少しだけ考えてみて
でも、考えすぎずに

すぐに解答を見てしまいましょう。

くり返し解く事で必ず身につきますよ！
それでは問題に挑戦しましょう！

第31回　介護福祉士国家試験　問題83

抗認知症薬に関する次の記述のうち，正しいものを 1 つ選びなさい。

1　貼付剤はない。
2　非薬物療法との併用はしない。
3　段階的に投与量を減量していく。
4　副作用として悪心や下痢が生じることがある。
5　ＡＤＬ（Activities of Daily Living：日常生活動作）が改善することはない。

解答

4　副作用として悪心や下痢が生じることがある。

微妙に難しい問題だったかなあと思います。
消去法しづらい感じでしたし。

しかし、ここから分かる事は
4番以外は間違いで
間違っている箇所を訂正すれば
合っているということです。

何言ってるんだろう？

と思った方、すみません
つまり

1　貼付剤はない。
→貼付薬がある。

2　非薬物療法との併用はしない。
→非薬物療法との併用もする。

3　段階的に投与量を減量していく。
→段階的に投与量を減量しない。

5　ＡＤＬ（Activities of Daily Living：日常生活動作）が改善することはない。
→ＡＤＬが改善することがある。

と考えられるという事です。

こうして覚えておけば
同じ様な問題が出題された時に役に立ちますね！

私が調べられた範囲で根拠を見て行きましょう。

抗認知症薬の貼付剤

「イクセロンパッチ貼ってある？」とか
業務中に耳にしたこと無いですか？

表にもあるとおり、これ、貼付薬なんですよね。

なので、「貼付剤があるか？ないか？」は
判別できたかと思います。

非薬物療法との併用

これについても、高齢者認知症の薬物療法
という資料で確認すると薬物療法も非薬物療法も
行う事が分かります。

アルツハイマー型認知症などの変性性認知症を完全に治す治療法はまだありません。
そこで、できるだけ症状を軽くして、進行の速度を遅らせることが現在の治療目標となります。

治療法には薬物療法と非薬物療法があり、これらを組み合わせて治療を行います。
厚生労働省HP　より抜粋

ちなみに、参考にまでに厚生労働省のHPの記述もみておきましょう。

BPSDに対しては、適切なケアや環境調整、リハビリテーション等の非薬物療法が優先されます。

薬物治療が行われる際には、専門家の指導のもとで、認知症の人ご本人の反応を注意深く観察しながら進めてください。
厚生労働省HP　より抜粋

BPSDに関する問題で

・非薬物療法が優先される
・薬物療法も行われるが注意が必要。

という事が問われる事があるかもしれませんので
覚えておきましょう。

抗認知症薬の用量

表を見ていただくと分かりますが
段階的に増量されていますね。

抗認知症薬の改善効果

アルツハイマー型認知症の中核症状に対しては
塩酸ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミ、メマンチンに
改善効果があることが認められています。
厚生労働省HP　より抜粋

認知機能の改善により、ADLの改善もみられることがある
というこでしょうか。

最後に

なかなか難しい問題だったなあと思いますが
通常の業務の中で耳にしたり
目にしたりすることもあるので

業務も試験勉強の一環になる
と考えて、仕事中もたくさんの事を
得ていただければなあと思います。

今回の問題を機にみなさんも
興味をもってくださると嬉しいです。

「認知症の理解」に自信が無いなあという方は
かんたんにまとめた記事もあります。

また、記事の最初にもご紹介しましたが
似ている問題についての記事もありますので
よろしければのぞいて見て下さい。