高齢者の糖尿病に関する次の記述のうち，適切なものは？

こんにちは介護福祉士の華珠，です。
今回は第33回　介護福祉士国家試験　発達と老化の理解に
出てきた　高齢者の糖尿病について問題に挑戦してみましょう。

高齢者の糖尿病に関する問題

最初は分からなくて当然なので
間違ってもいいので、少しだけ考えてみて
でも、考えすぎずに

すぐに解答を見てしまいましょう。

くり返し解く事で必ず身につきますよ！
それでは問題に挑戦しましょう！

第33回　介護福祉士国家試験　問題76

高齢者の糖尿病（diabetes mellitus）に関する次の記述のうち，適切なものを 1 つ選びなさい。

1　アミラーゼ（amylase）の作用不足が原因である。
2　ヘモグロビンＡ1ｃ（HbA1c）の目標値は，若年者に比べて低めが推奨される。
3　若年者に比べて高血糖の持続による口渇感が強い。
4　運動療法は避けたほうがよい。
5　若年者に比べて低血糖の自覚症状に乏しい。

解答

5　若年者に比べて低血糖の自覚症状に乏しい。

糖尿病はそもそも自覚症状に乏しいといわれています。
高齢者は、低血糖の症状や、口渇だけでなく、様々な症状に気づきにくいですよね。

高齢者は自覚症状に乏しいし、低血糖をおこしやすい

ヘモグロビンＡ1ｃ（HbA1c）の目標値は、正常値は6.5％未満ですが、高齢者は7.0％未満～と若年者に比べて高めが推奨されています。
*ヘモグロビンＡ1ｃ（HbA1c）は血糖ととらえるのが分かりやすい。

年を重ねるにつれて、認知機能、運動機能の低下がみられます。
各々の機能に沿うため、細かく設定されました。

参考HP…QOLの視点から見た高齢者糖尿病

糖尿病の原因と治療

糖尿病は、高血糖が慢性的に続く病気。
原因はインスリンというホルモンの不足など。
*アミラーゼ…でんぷんを糖に分解する酵素

血糖値の上昇を抑える働きが低下してしまうためにおこります。

また、糖尿病の治療は、食事療法と運動療法が基本です。

スキルアップテスト

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少しだけ問題をやってみましょう。〇か×で考えてみてください。

インスリンを自己注射している場合に冷や汗、動悸、震えが見られたら低血糖を疑う。
糖尿病の内服治療をしている高齢者ではインスリン注射をしていなくても、低血糖の症状に留意する必要がある。
インスリン注射は、医師の指示があれば介護職員でも行うことができる。
インスリンの自己注射の効果は利用者の体調によって変わることはない。

スキルアップテスト　解答

インスリンを自己注射している場合に冷や汗、動悸、震えが見られたら低血糖を疑う。
〇
糖尿病の内服治療をしている高齢者ではインスリン注射をしていなくても、低血糖の症状に留意する必要がある。
〇
インスリン注射は、医師の指示があれば介護職員でも行うことができる。
×　介護職員が行う事はできず、指導を受けた本人、家族、医師の指示を受けた、看護師が行う事ができます。
インスリンの自己注射の効果は、利用者の体調によって変わることはない。
×　利用者の体調によっても効果は変わるので、注意深く観察する必要があります。