認知症サポーター養成講座⑤ 【認知症の方への接するときの心構え】②

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認知症の方へ接するときの心がまえ①同様、実際に認知症の方と接する際の注意点です。
具体的な場面や、見守る為のポイントを解説していきます。

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迷っている高齢者を見かけたとき

kotoneさんによるイラストACからのイラスト 

道に迷っているご高齢者を見かけたとき、どうすればよいのか?
ポイントをお話しします。

  • 名乗る
  • 正面から、目線の高さで、ゆっくりと
  • ゆっくり待ち、否定せずに安全地へ

名乗る

認知症が進行すると、
知人であっても、すぐには誰か判断つかなかったり、初対面の人だと思ってしまいます。

名乗ることで、「ああ、どこどこのなになにさん」と思い出してくださいます。

正面から、目線の高さでゆっくりと。

判断力が低下していますので、

  • うしろから急に声をかけられると
    びっくりしてしまいます。
    警戒してしまいますし
    驚いて転んでしまうこともあります。
  • 上からの目線でだと、「威圧されている
    と感じてしまいます。
  • 返事がなくても、
    次から次へと質問しないであげましょう。

    答えが出るまでに時間がかかりますので
    できれば、【クローズドクエスチョン】
    で、「はい・いいえ」など短く答えられる質問をしてあげてください。

ゆっくり待ち、 否定せずに安全地へ。

状況把握に時間がかかるので、ゆっくり待ちましょう。
「ここはどこどこじゃないですよ」など否定をしてしまうと、さらに混乱を招いてしまいます。

「お困りなら、ご案内しましょうか?」

「私も同じ方向なので、途中まで一緒に行きましょうか?」

などのお声かけを行ってみてください。

しかしながら
非常に危険な、命に関わるような場所
でお見かけした場合や
話しを理解していただけないな…と感じたら

★無理せず、警察や 地域包括支援センターへ連絡しましょう。

明らかにおかしな話しをされる方への接し方

ゆずあんさんによるイラストACからのイラスト 

  • 否定しない
  • 即実行・行動をしない

否定しない

まずは、ゆっくりお話しを聞いてみましょう。
おかしなことを言っていても、
認知症の方には、それが真実なんです。

放っておいたり、聞かないでいたり、知らないふりをしないようにしてください。

本人の中で解決しない限り、不安は続いてしまいます。

即実行・行動をしない

では、否定せず、お話しされていることに対して、行動してよいのかというと、そうではありません。

認知症の方には真実でも、現実とは違うため「おかしなことをいってるなあ」
感じるんだと思います。

ご本人様のお話しを整理してから、行動することが望ましいです。

思いつき不安

一度、気持ちを逸らすと収まる不安があります。

『~買ったかな?どうしよう』など、すでにあるものや、必要のない物に対して不安を言っているとき、
たとえば、こんなお声かけをしてみてはどうでしょうか?

「ちょっと落ち着いて、お茶でも飲みませんか?一緒に考えますよ。」

と、お茶に誘って場所や、話題を変えてみると、落ち着かれることがあります。

勘違い不安

ご本人の勘違い、誤った解釈で不安になっていることがあります。

朝、『夕食はまだ?』と言われたら、
たとえば、 こんなお声かけをしてみてはどうでしょうか?

実際に時計を見ていただきながら
「今、朝の8時なので夕飯はもっと先ですね。
お腹すきました?朝食ならすぐに用意しますよ。」

実際に目で確認できる情報をお出しして、お声をかける。

それでも、納得されず、興奮が続くようなら無理をせず、話をよく聞き、地域包括や担当ケアマネジャーへ相談してしましょう。

介護士として働いていて、自分じゃどうにもできないなと困ったら

無理せず、人を変えて対応してもらいましょう。
あなたの力不足ではありませんから、自信をなくさないでくださいね。

認知症を地域で支えるために

地域で支える

地域の目とのしての発見と情報収集

思いつき不安や勘違い不安があるので
一つ一つに、すぐ反応・行動をせず
まずはゆっくり話しをきいてみる。

本人がしてもらった事を覚えておらず
トラブルを招くおそれがある。

「そんなことは知らない、やってもらったことはない」と興奮されるてしまう事があるので
必要以上に踏み込まないようにしてください。

「何とかしてあげたい」という、気持ちはとてもありがたいですが、予想外のトラブルが
ケガにつながることも考えられます。

無理はしないようにしてください。

どういうところをみたらいい?

本人の様子

季節感がない
  • 外見
  • 食事
  • 水分
  • 家族の変化
  • 拒否

具体的にみていきましょう。

  • 外見
    服装…季節感のない服装、裏返しで着ている、ボタンが明らかに掛け違えているなど
    ニオイ…お風呂に入れているのかな?、掃除はできているのかな?
  • 食事
    ご飯たべられているのかな?
    痩せすぎていないか?
    食べ過ぎていないか?
    食べ物は傷んだものを食べていないか?
  • 水分
    水分はちゃんと取っているのかな?
    乾燥が目立っていないか?
    意識が朦朧としていないか?
    脱水に注意。
  • 家族の変化
    配偶者や、子供の入院・死別は認知症を発症するきっかけとしては
    とても強い出来事なので、注意して差し上げる必要があります。
  • 拒否が増える
    状況の判断ができず、不安感から拒否をしている可能性があります。
    認知症が発症、進行している可能性を否定できません。

家の外の様子

高齢者 家の様子
コリコさんによるイラストACからのイラスト 
  • 郵便物
  • 荒れた庭
  • 室外機
  • 見慣れない人の出入り

具体的にみていきましょう。

  • 郵便物
    ポストに郵便物があふれている。
  • 荒れた庭
    手入れができなくなっている。
    外に出られないのかな?
    体が不自由になってきているのかな?
  • 室外機
    体温調整や、温度を感じることが困難になっていて、室内の空調管理ができない。
    「冷房はもったいない」とつけない方もいるので、熱中症に注意。
  • 見慣れない人の出入り
    詐欺や、遺産関連などのトラブルに巻き込まれていなか?

記事の最後に

  • 名乗る
  • 正面から、目線の高さで、ゆっくりと
  • ゆっくり待ち、否定せずに安全地へ
  • 否定しない
  • 即実行・行動をしない
  • 外見、食事、水分、家族の変化、拒否
  • 郵便物、荒れた庭、室外機、見慣れない人の出入り

ちょっと多いかな?とも思いましたが
このポイントを全部見て欲しいんじゃないんです。

何かひとつでも気づいてくださればいいんです。

そして、「大丈夫かな?」と、みんなが少しづつでも気にかけてくださるだけで、地域が変わり、高齢者、認知症の方が、住みやすい、町になります。

多職種連携という言葉がありますが
医療従事者や、福祉従事者だけ出なく
そのなかには
ご家族、地域の方も含まれます。

一人で何かやるのではなく、いろんな人、いろんな職種の方と連携することが重要です。

以上、私事でした。

みなさんおつかれさまでした。
いつもお読みいただきありがとうございます。

介護福祉士 華珠, プロフィール

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