令和元年(2019年)9月の介護レクリエーションとしてのカレンダー作りをご紹介いたします。
よくある、レクリエーションのご紹介ではありますが、作ってみたので、よろしければ、ご参考にしていただければと思います。

塗り絵ばかりになってしまう
介護の現場で、とても重要なレクリエーション。「カレンダー作り」と「塗り絵」。
どちらもよく聞きます。
塗り絵については、よくあるんですけど
レクリエーションとして提供するものが無くて…
人員が少なくて…
といって、気づくと塗り絵ばかりになっていることありませんか?
塗り絵自体は
- 集中力の向上
- 指先の巧緻訓練
- リラックス効果
- 脳の活性化
など、さまざまな効果があり、毎日行うことは認知症予防にもいいですし、絵の内容によっては、回想法にも使えますし、いい事だらけなんですよね。
なので、悪いとはまったく思いません。
あんまり多いと、子供のようだなって…
利用者様から「子供に戻ったみたいね」と
笑って話してくださったことがありました。
「懐かしい」と同時に「子供だと思ってるの?」にも聞こえてしまいました。
それからは、なるべくかんたんすぎない塗り絵をやっていただくようにしています。
介護レク広場さんとかでもダウンロードできるので、そういうところを活用するのもよいかと思います。
でも、なんか、物足りないという感覚がありました。
「実用性のある作品にしよう」
みなさんは、塗っていただいた絵をどうされていますか?
- ファイリングして保存する。
- 額に入れて飾る。
- そのまま展示する。
- 場合によっては、塗りっぱなしで
ごみになってしまっている…
ファイリングするのもひとつの作品、画集として素敵ですし、額に入れて飾るのも、本当に作品のようです。
そのまま展示は、展示すること自体はとてもいいことだと思うんですが、ちょっと味気ない。
でも、人手不足や、予算不足とかいろいろあって、こうなる事がありますよね。
塗りっぱなしでごみの様に…よくないですよね。
どうしてもこれだけは避けたい。
なので、一番はファイリングさせていただくことなのかなと思います。
私のいるホームで行ったのは
「塗り絵×カレンダー作り」

たいそうな前フリしといてなんなん?と怒らないでください。
塗り絵に対して、意欲が下がっている方には効果があります。
「塗り絵やりませんか?」というより
「来月のカレンダー一緒に作りませんか?」
の方が、動いてくださる。
もちろん、人によるでしょうし、ホームの特性にもよるんでしょうけど、裏テーマの塗り絵を残しつつ、実用性のあるカレンダー作りを提案することで、利用者さんの目的が変わります。
作品として、額にいれてもいいですし、カレンダーですから、そのまま貼ってもいいですよね?
うちでは、ラミネート加工して出来上がりをお渡ししました。
本当に喜んでくださいました。
カレンダーですから、自分の為だけでなく、誰かに上げたいと思って、つくってくださる方もいます。
「だれかの為に」は人を動かす大きな動機になりますからね。
ぜひ、試していただきたいと思います。
9月の【塗り絵×カレンダー】

今年の9月は上の素材を使って、カレンダーにしようと思っています。

出来上がりは上記の感じ。
ここからは、塗り絵カレンダーとしてつくったものです。
絵の部分は元の絵を透明化してあります。
中には、「どんな色にしたら良いかわからない」と言われ、やめてしまう方もいて、自由で良いですよといっても、手が止まってしまうので、薄く、色を残しているので、この色に近いもので塗ってくださればいいですよ。
と言って差し上げられます。

花札って、ご高齢の方にはなじみがあるようなので、回想法にもいいですね。
なんかおしゃれだし。

もし、テーマが一緒のホームがあれば、使ってください。

ですけど、わかりやすくて良いのではないでしょうか?
と、3点つくるだけで、2時間近く使ってしまいました。
8月、または、9月のレクリエーションでご利用ください。
来月は10月の【塗り絵×カレンダー】公開しようと思います。
みなさんのお時間を有効活用するためにも、右クリックで、画像コピーで保存し、使ってください。
レクリエーションを考えるのも、行うのも、簡単そうで難しいものです。
でも、利用者様の毎日の楽しみのために、もっとクオリティをあげたいし、尊厳のあるレクリエーションを考え、続けていきたいと思います。
介護福祉士 華珠, プロフィール
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