【SOAP方式の記録】介護福祉士国家試験対策「コミュニケーション技術:介護におけるチームのコミュニケーション」⑥

介護福祉士過去問題
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介護福祉士国家試験に出てくる【SOAP方式】について、まとめました。

実際に出題される科目は

【主観的・客観的情報】でも一緒ですが、

【介護過程】になります。

しかし、介護記録の学習をするうえで、とても重要になってきますので、今回は【コミュニケーション技術】にまとめさせていただきました。

ですので、「これ、介護過程の科目だよ」は無しで読んでいただけると幸いです。

この記事は、参考テキスト

を参考にまとめています。

科目:人間関係とコミュニケーション

大項目

3 介護におけるチームのコミュニケーション

中項目

1)記録による情報の共有化
2)報告
3)会議

中項目の中のいずれかは、毎年出題されていますので、必ず押さえておきましょう。

前述しましたが、実際に出題されているのは【介護過程】の科目になります。

科目:介護過程

大項目

2 介護過程の展開

中科目

1)情報収集とアセスメント

このあたりになるかと思います。

SOAP方式が出題された回

SOAP方式が出題された回
第29回問題65

ここ最近でSOAP方式について問われたのは第29回のみですが、このとき、新出問題だったと考えると、以降の試験でも出題される可能性は非常に高いと言えます。また、介護記録を理解するうえで、とても重要になりますので、押さえておきましょう。

SOAP方式の記録

SOAPとは「Subjective Objective Assessment Plan」の略なのですが…

まず、過去問題に触れ、ちょっと悩んでいただいてから解説したいと思います。

介護福祉士国家試験過去問題に挑戦

介護福祉士国家試験 第29回

問題65 介護実践のプロセスをSOAP方式で記録する場合、Pに該当するものとして,適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の生活全般のニーズ

2 介護福祉職が判断したこと

3 実施に対する利用者の反応

4 介護福祉職が観察したこと

5 介護福祉職が行う今後の介護計画




解答… 5 介護福祉職が行う今後の介護計画

勘のいいかたなら、解答できたかと思います。

「P」=「計画」
つまり、プランの頭文字の「」です。

SOAP方式の記録
Subjective
(サブジェクティブ)
利用者・家族などが訴えたことなどの
主観的情報
Objective
(オブジェクティブ)
介護福祉士職などが観察した
客観的情報
Assessment
(アセスメント)
入手した客観的事実・情報に基づき
「介護福祉職などが判断したこと
Plan
(プラン)
介護福祉職などが行う今後の
介護計画

表から判断し、選択肢を分けていくと

「S」主観的情報

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 959640ad9184a093e50cf473371bb7aa_s.jpg です

3 実施に対する利用者の反応
・Subjective
利用者・家族などが訴えたことなどの「主観的情報

「O」客観的情報

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 57853a93205cb4e00ca2ebc9b6c42021_s.jpg です

4 介護福祉職が観察したこと
・Objective
介護福祉士職などが観察した「客観的情報

「A」判断したこと

2 介護福祉職が判断したこと
・Assessment
入手した客観的事実情報に基づき「介護福祉職などが判断したこと

「P」介護計画

5 介護福祉職が行う今後の介護計画
・Plan
介護福祉職などが行う今後の「介護計画

1 利用者の生活全般のニーズ

これは、複合的だと思ます。

・Subjective
利用者・家族などが訴えたことなどの「主観的情報

・Assessment
入手した客観的事実・情報に基づき「介護福祉職などが判断したこと

ニーズとしては、利用者の求めていることが一番ですし、客観的情報からみた課題もあるので、複合的だといえます。

主観的・客観的情報については

【主観・客観的情報】 介護福祉士国家試験対策「コミュニケーション技術:介護におけるチームのコミュニケーション」⑤

アセスメントについては

これだけで自信がつく!【介護過程】と【高齢者の生活自立度判定基準】「かんたんまとめ」介護福祉士国家試験対策

でご説明していますので、よろしければご参考になさってください。

練習問題

SOAP方式について理解できてきたかと思いますので、先ほどの表を見ながら、他の過去問題で少し練習してみましょう。

SOAP方式の記録
Subjective
(サブジェクティブ)
利用者・家族などが訴えたことなどの
主観的情報
Objective
(オブジェクティブ)
介護福祉士職などが観察した
客観的情報
Assessment
(アセスメント)
入手した客観的事実・情報に基づき
「介護福祉職などが判断したこと
Plan
(プラン)
介護福祉職などが行う今後の
介護計画

介護福祉士国家試験 第26回

問題62 利用者Nさんの主観的情報を介護職が記録したものとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 Nさんは、「何となく気持ちが悪い」と言った。

2 Nさんは、息づかいが荒く苦しそうだ。

3 Nさんは、主食を半分、副食を全量摂取した。

4 Nさんは、休むことなく廊下を3往復した。

5 Nさんは、朝の体温が37.5度で高めだった。 

この問題の選択肢を

S.O.A.P

で分けてみましょう。

できましたか?

1 Nさんは、「何となく気持ちが悪い」と言った。
Subjective
利用者・家族などが訴えたことなどの「主観的情報

2 Nさんは、息づかいが荒く苦しそうだ。

「息づかいが荒い」
O
bjective
介護福祉士職などが観察した「客観的情報

「苦しそうだ」
Assessment
入手した客観的事実・情報に基づき「介護福祉職などが判断したこと

3 Nさんは、主食を半分、副食を全量摂取した
Objective
介護福祉士職などが観察した「客観的情報

4 Nさんは、休むことなく廊下を3往復した
Objective
介護福祉士職などが観察した「客観的情報

5 Nさんは、朝の体温が37.5度で高めだった。 
「朝の体温37.5℃」
Objective
介護福祉士職などが観察した「客観的情報

「高めだった」
Assessment
入手した客観的事実・情報に基づき「介護福祉職などが判断したこと

最後に

今回のSOAP方式は記録にも重要ですが、報告の際にもこの方式を活用すると、より簡潔に伝えることができます。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は image-11.png です

慣れるまでは、記録に時間がかかってしまうものですが、

S→O→A→P

の順番で考えると、建設的、簡潔にすることができるので

最初はホントに大変だと思いますが、少し頑張っていただきたいところです。

ちなみに、どこの施設でも同じように取り入れていないです。

私のいるところでは、違います。

医療・福祉の現場で一般的に使用される方式なので、試験にでてくるのだと思います。

「言い方って大事」

「言い方」って大事というお話しをしたいと思います。

「記録って大変」

慣れないうちは、日記のようにつらつらと文字を並べてしまうかもしれません。

最初はそれでもいいと、私は思います。

だって、やったことないんですから、そりゃあ、時間かかりますよ。

しかし、頑張って書いた記録を

「これじゃ、何を言いたいんだかわからないんだけど。」
「もっと簡潔にして。」

とだけ言って、突き放すような先輩上司がいると思います。

っていうか、どこにでも一人はこんな人いますでしょ?

『言い方どうにかしなさいよ』

と私は思います。

「承認欲求満たしてるだけなんじゃないですか?」

私は後でフォローに回ります。

今は、思ったことを書いていいですよ。」

「まず、記録をすることに慣れて、それからゆっくり簡潔にする作業を身につけましょう。

「記録に慣れてきたら、一度書いた内容を分割して、方式にあてはめていくけば良いです。」

「それから、わからなければいつでも聞いてくださいね。」

と。これでよくないですか?

新人さんの気持ちもわからないで、よく偉そうに仕事してますよね。

最初からできる人なんてなかなかいないですよ。

ただでさえ、記録って時間がかかって残業になったりするのに

頭からそんなこと言ったら、記録が嫌いになっちゃうし、

記録がメインのお仕事だと思われてしまう。

新人に当たり強い人って自分を大きく見せて、承認欲求満たして、気持ちがいいのでしょうけど

だから何?なんですよ。

「未来を育てる」

「主観的・客観的情報」の記事でも言いましたが

第3世代以前の私たちは

「未来を育てるフェーズ」にいるんです。

承認欲求満たして満足して、若い子達に楽しさも教えながら育てる気がないなら、もう福祉に関わるの辞めていただけませんか?

毒気が強くなってしまいましたが、

厳しくしないといけないこともあるかもしれませんが、

「言い方」で「伝わり方」は激変します。

大事に育ててあげてください。

最後に記事ないの過去問題に再挑戦してみましょう。

介護福祉士国家試験過去問題に再挑戦

介護福祉士国家試験 第29回

問題65 介護実践のプロセスをSOAP方式で記録する場合、Pに該当するものとして,適切なものを1つ選びなさい。(新出問題)

1 利用者の生活全般のニーズ

2 介護福祉職が判断したこと

3 実施に対する利用者の反応

4 介護福祉職が観察したこと

5 介護福祉職が行う今後の介護計画




解答…5

介護福祉士国家試験 第26回

問題62 利用者Nさんの主観的情報を介護職が記録したものとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 Nさんは、「何となく気持ちが悪い」と言った

2 Nさんは、息づかいが荒く苦しそうだ。

3 Nさんは、主食を半分、副食を全量摂取した。

4 Nさんは、休むことなく廊下を3往復した。

5 Nさんは、朝の体温が37.5度で高めだった。 




解答…1



みなさんおつかれさまでした。
いつもお読みいただきありがとうございます。

介護福祉士 華珠, プロフィール

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コメント

  1. 【介護記録とケアカンファレンス】練習問題① 介護福祉士国家試験対策「コミュニケーション技術」 | 介護福祉士 華珠,blog より:

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