【人間の尊厳と自立】「歴史・法律」についてかんたにまとめています。
- 領域:人間と社会
- 科目
人間の尊厳と自立 - 大項目
人間の尊厳と自立
人間の尊厳と自立の科目は2問出ます。
人間の尊厳と自立とは
人間の尊厳
人間の尊厳とは、人間が個人として尊重されること。
自立
自立とは自分の生活が、他人の助けや支配を受けることなく、自分ひとりの力で行うことができること。
他人の手助けは少しくらいあってもいいと、個人的には思いますが。
よく出る問題
- ワイマール憲法
- 世界人権宣言
- 日本国憲法
- アドボカシー
用語と意味
次の用語を見て、意味が瞬間的に出るように覚えてください。
①アドボカシー
権利擁護、代弁
②エンパワメント
利用者が本来持つ力を取り戻し、問題解決能力を高めていくこと
③ネグレクト
放棄、拒否(介護や養護などの)人間の尊厳を求める歴史
人間の尊厳を歴史
介護福祉士国家試験に挑戦
介護福祉士国家試験の過去問題から見ていきましょう。
第30回 介護福祉士国家試験
問題 1 1960 年代後半からアメリカで展開した自立生活運動に関する次の記述の うち,適切なものを 1 つ選びなさい。
1 障害者自身の選択による自己決定の尊重を主張している。
2 障害者の自立生活は、施設や病院で実現されるとしている。
3 「ゆりかごから墓場まで」の実現に向けた制度設計を目指している。
4 障害者が機能回復を図ることを「自立」としている。
5 介護者を生活の主体者として捉えている。
解答…1
出来事が、何年に?どこで?を覚えましょう。
年号 | 国 | 出来事 |
1776年 | アメリカ | 独立宣言 |
1789年 | フランス | 人権宣言 |
1919年 | ドイツ | ワイマール憲法 世界で初めての生存権 |
1948年 | 国連 | 世界人権宣言 |
1960年代~ 1970年代 | アメリカ | 自立生活運動(IL運動) |
「~宣言」とつくのが多いので、間違いやすくまた、人権、生存権と「~権」も混同しやすいです。
独立宣言ってどこだったっけ?何年だっけ?と問題集をといているときには良く引っかかってました。
覚えてさえいれば必ず取れる科目なので、しっかり覚えて、取りこぼしのないようにしましょう。
アメリカ独立宣言

1776年、アメリカ。
「すべての人間は平等につくられている」
「生命、自由、幸福の追求の権利」
などが掲げられている。
フランス人権宣言

1789年、フランス。
フランス革命の際に採択された
「人間と市民の権利宣言」のこと。
第1条「人は生まれながらにして、自由かつ平等の権利を有する」
ワイマール憲法

1919年、ドイツ。
世界で最初の生存権を掲げている。
世界人権宣言

1948年、国連総会。
「すべての人民と、すべての国とが達成すべき共通の基準」を宣言。
自立生活運動(IL運動)

1970年代、アメリカ。
重度の障害があっても必要な援助を受けながら、自分の意思と責任で自分の生活を設計し、管理していくべきだという理念で、展開された。
法律に定められる自立と尊厳
介護福祉士国家試験に挑戦
介護福祉士国家試験の過去問題から見ていきましょう。
第27回 介護福祉士国家試験
問題1 1956 年(昭和31 年)当時,肺結核(pulmonary tuberculosis)で国立療養所に入所していた朝日茂氏は,単身で無収入だったために生活扶助(月額600 円支給)と医療扶助を受けていた。長年、音信不通だった兄を福祉事務所が見つけ、兄から月1,500 円の仕送りが行われることになった。これにより福祉事務所は支給していた月額600 円の生活扶助を停止し、医療費の一部自己負担額として月900 円の負担を求めた。このことが日本国憲法第 【 A 】 条に反するものとして朝日茂氏は、1957年(昭和32 年)、厚生大臣の決定を取り消すことを求める訴訟を起こした。この訴訟で焦点となった日本国憲法第 【 A 】 条が規定する権利として、正しいものを1 つ選びなさい。
①参政権
②自由権
③請求権
④生存権
⑤平等権
解答 【A】は日本国憲法第25条でなので④生存権

たとえば、世界人権宣言25条と見て、重要文字が瞬間的に出てくるように繰り返し覚えましょう。
①世界人権宣言 22条
すべての人は、社会の一員として、社会保障を受ける権利を有し、かつ、国家的努力及び国際的協力により、また、各国の組織及び資源に応じて、自己の尊厳と人格の自由な発展とに欠くことのできない経済的、社会的及び文化的権利を実現する権利を有する。
世界人権宣言 22条=尊厳と人格・経済的・社会的・文化的
②日本国憲法 25条
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
日本国憲法25条は生存権について規定しています。
日本国憲法 25条=健康で文化的な最低限度の生活=生存権
③社会福祉法 3条
(福祉サービスの基本的理念)
福祉サービスは、個人の尊厳の保持を旨とし、その内容は、福祉サービスの利用者が心身ともに健やかに育成され、又はその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように支援するものとして、良質かつ適切なものでなければならない。
社会福祉法 3条=個人の尊厳の保持
④介護保険法 1条
第一条 この法律は、加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病等により要介護状態となり、入浴、排せつ、食事等の介護、機能訓練並びに看護及び療養上の管理その他の医療を要する者等について、これらの者が尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、必要な保健医療サービス及び福祉サービスに係る給付を行うため、国民の共同連帯の理念に基づき介護保険制度を設け、その行う保険給付等に関して必要な事項を定め、もって国民の保健医療の向上及び福祉の増進を図ることを目的とする。
介護保険法 1条=尊厳を保持、国民の共同連帯の理念、保健医療の向上
先ほどの問題の場合、全文きっちり読まなくても解けますね。
日本国憲法 25条=健康で文化的な最低限度の生活=生存権
これがわかっていれば即答できる問題でした。


記事の最後に
・この項目は暗記がメインになる。
・用語と意味を瞬間的に思い浮かぶまで繰り返す。
・混同しやすく、間違えやすいので、しっかり区別して覚える。
介護福祉士国家試験過去問題に再挑戦
第30回 介護福祉士国家試験
問題 1 1960 年代後半からアメリカで展開した自立生活運動に関する次の記述の うち,適切なものを 1 つ選びなさい。
1 障害者自身の選択による自己決定の尊重を主張している。
2 障害者の自立生活は、施設や病院で実現されるとしている。
3 「ゆりかごから墓場まで」の実現に向けた制度設計を目指している。
4 障害者が機能回復を図ることを「自立」としている。
5 介護者を生活の主体者として捉えている。
解答…1
第27回 介護福祉士国家試験
問題1 1956 年(昭和31 年)当時,肺結核(pulmonary tuberculosis)で国立療養所に入所していた朝日茂氏は,単身で無収入だったために生活扶助(月額600 円支給)と医療扶助を受けていた。長年、音信不通だった兄を福祉事務所が見つけ、兄から月1,500 円の仕送りが行われることになった。これにより福祉事務所は支給していた月額600 円の生活扶助を停止し、医療費の一部自己負担額として月900 円の負担を求めた。このことが日本国憲法第 【 A 】 条に反するものとして朝日茂氏は、1957年(昭和32 年)、厚生大臣の決定を取り消すことを求める訴訟を起こした。この訴訟で焦点となった日本国憲法第 【 A 】 条が規定する権利として、正しいものを1 つ選びなさい。
①参政権
②自由権
③請求権
④生存権
⑤平等権
解答 【A】は日本国憲法第25条でなので④生存権
今は試験当日ではないので、何度も間違えて、何度も答えを見て覚えましょう。
間違えても、自信をなくさないでください。繰り返せば必ず覚えられます!!
独学でもやっていけそうだなと思ったら
今からでも本当に遅くないので参考書、問題集で頑張ってみましょう!
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ずぼらの私には要点まとめとかかかれてしまうと、手に取ってしまいます(笑)
問題集や、過去問、やるときに、びしっとまとまってますし、オールカラーで、まあ、大きいですけど、その分見やすいので、参考書というか、図鑑みたいな感じですね。一冊あると便利です。
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